講師がストアカで集客し、予約を獲得するためには3つのポイントを攻略することが大切です。その3つとは「①講座を見つけてもらうこと」「②講座ページを開いてもらうこと」「③講座ページを読んでもらうこと」です。
集客のポイント① 講座を見つけてもらう
ストアカ集客のポイント1つ目は自分の講座を見つけてもらうことです。2020年5月29日時点で、ストアカには43,000件もの講座があります。そのため、予約数を増やすためには、数多くの講座の中から自分の講座を見つけ出してもらうことが第1歩になります。
日程を登録する
ストアカでは、日程が登録されている講座が最優先で検索されます。つまり「〇月〇日の〇時から開催する」と明確に決まっている講座が優先的に表示されるのです。
ストアカでの検索を試してもらうと分かるのですが優先的に表示されるのは日程が決まっている講座です。検索結果の最終ページを見ると日時登録されていない講座ばかりが表示されますので、一度確認をしてみてください。
対面講座の場合は会場費などのリスクがあるかもしれませんが、会場を喫茶店にしたり、オンライン講座にしたりすることで費用のリスクを負うことなく日程を組むことができるので、勇気を出して日程を追加しましょう。
講座ページにキーワードを入れる
次に重要なのが、講座ページ内に検索されやすいキーワードを入れることです。ストアカは検索が非常に優秀です。講座ページの中にある言葉で検索すると、しっかりと自分の講座が検索されるようになっています。
たとえば、私はメンタリズムの講座を開催しています。ところが、誰も「メンタリズム」とは検索してくれないため、他のキーワードで人を集めるしかありませんでした。そこで私はアクセス数を増やすために以下のようなキーワードを入れました。
- コミュニケーション、共感、傾聴、コーチング
- プレゼンテーション、スピーチ、話し方
- 心理学
- 初対面、第一印象、異業種交流会、ブランディング
- 結婚式、忘年会、宴会、余興、一発芸
すると「メンタリズム」のみならず、人気キーワードである「コミュニケーション」や「プレゼンテーション」と検索することでも私の講座がヒットするようになります。他にも、「経営者」「個人事業主」「営業」「経理」「管理職」「リーダー」「親」などの属性も人気キーワードです。
集客のポイント② 講座ページを開いてもらう
ストアカ集客のポイント2つ目は、数ある講座の中から自分の講座ページを開いてもらうことです。検索結果の中から自分の講座ページを見つけてもらえたとしても、ほかにも魅力的な講座がたくさんあるわけです。その中から自分の講座を選び、講座ページを開いてもらうことが大切です。
内容と対象が分かる講座タイトルを付ける
ストアカではタイトルの付け方の集客数が大きく変動します。タイトルで大切なのは講座の内容と対象を明確にすることです。
ストアカ講師になろう!実績も知名度も人脈も無かった私のストアカ攻略
「ストアカ講師になろう!」の部分で内容も対象も明確です。これからストアカ講師になりたい人のための講座であることがすぐに伝わります。さらに「実績も知名度も知名度も無い」という部分から講師経験のない人が対象になっていることがわかります。
センス不要!伝わるプレゼン資料のデザインルール入門
そもそもプレゼンテーションにはいろいろな講座があります。プレゼンの構成を学ぶ講座、話し方を学ぶ講座、立ち振る舞いを学ぶ講座、パワーポイントを学ぶ講座など様々です。
そんな中、この講座はプレゼン資料の講座であることがわかります。さらに対象は「センス不要」の部分が物語っています。伝わりやすいスライドを作成するためにはデザインセンスが大切なのではありません。デザインにはルールや法則があり、そのルールや法則を守るだけで誰でも伝わるプレゼン資料を作成できるようになります。だからこそセンスに自信のない人でも受けられる講座となっています。
モテリーダーは聴き上手!部下から相談される「聴く力」を身につけよう
こちらも対象がリーダーであり、内容が部下から相談される聴く力の講座であることが明確です。このタイトルの素晴らしいところは「コーチング」という言葉を使っていない点にあります。
実は、この講座はコーチングを知らない社会人に対して、コーチングの技術を教える講座です。ところがコーチングを知らない人に対する講座のタイトルに「コーチング」の文字を使用すると、一気に受講者が減ってしまいます。
私が失敗したタイトル
つかみの技術(現:相手の心をつかむ話し方)
私は上述したコーチングとは逆のことをして失敗をしました。私にとって「つかみ」とは、聞き手の熱意を引き出す技術です。「話を聞きたい!」「もっと知りたい!」という気持ちを誘発することでお客様や受講生をくぎ付けにする話術です。
ところが一般的な「つかみ」のイメージは突拍子もないことをしたり、お笑いの技術だったりします。そのため、「なぜ話し手につかみの技術が必要なのか」が伝わらないのです。タイトルでは自分本位の言葉を使うのではなく、誰にでも伝わる「文章」で書くことをお勧めします。
講座内容をイメージできる画像を使う
講座内容をイメージできるような画像を用意し、受講生が講座内容を想像しやすいようにすることで予約を促すことができます。
ストアカの公式の集客講座に参加させていただきましたが、その際にシズル感というキーワードを教えていただきました。シズル感とは「肉が焼ける音や匂いが食欲を刺激する」という考えです。つまり、鉄板でステーキをジュウジュウと焼いているような写真や映像を見せることでお客様に訴えるわけです。
そのため、講座ページに使用する画像としては「講座風景の画像」「講師の画像」「講座で使う道具の画像」などを使うと良いでしょう。あとは講座の内容をイメージできるものなら、フリー素材サイトにある画像でも構いません。
なお、フリー素材サイトの画像を使用するときには必ず商用OKのサイトから画像を用意しましょう。私が使っている写真サイトは以下の3つのです。
集客のポイント③ 講座ページを読んでもらう
ストアカ集客のポイント3つ目は、じっくりと講座ページの文章を読んでもらい予約へ繋げることです。
良い講座ページの条件とは
良い講座ページの条件は大きく2つあります。1つ目は講座の情報が伝わること、2つ目は受講生の心を動かせることです。
講座の情報を伝える講師は多いのですが、心を動かすことを考えている講師は少ないです。当たり前ですが、「これは知りたい」「受講したい」などと思ってもらえなければ予約をとってもらえません。
では心を動かすにはどうすれば良いのでしょうか?
原則① 目的に共感させる文章構成
人は目的で心が動きます。たとえば「Excelを勉強したい」という気持ちは理由もなしに湧き出てくるものではありません。「作業を効率化したい」「作業を自動化したい」などの目的や、「会社でExcelを使えるように指示されたから仕方なく…」などの目的があるからこそ受講をするのです。
つまり、人は目的や理由があるからこそ「受講」という手段をとるのです。だからこそ講座ページを作成するときには目的に共感させる文章を作成する必要があります。では、目的に共感してもらい、熱意を刺激するにはどうすれば良いのでしょか?
一般的に講座や商品を紹介するときには3つの情報が必要になります。その3つとは「What(講座概要)」「How(学べる知識・技術)」「Why(叶えられること・困りごと)」です。たとえば以下のようなイメージになります。
- この商品は水です(What)
- 水を飲むと喉が潤います(How)
- 人前で話すときに声の調子が良くなります(Why)
ただ、この順番だと相手の共感を得られることができません。共感を得る講座ページを作成するときには順番を反対にします。
- 人前で話すときには良い声で話したいですよね?(Why)
- そのためには喉が潤すことが大切です(How)
- それなら水がおすすめです(What)
私は、ほとんと多くの講座ページを、この「Why→How→What」の流れで作成しています。特に、以下のページは「Why→How→What」がアスタリスク(***)で区切られているので分かりやすいと思います。
原則② 講座ページに学びを入れる
良い講座ページの条件の1つ目は講座情報を伝えることでした。では、一体どのような情報を伝えれば良いのでしょうか?
私は、講座の中でも最も魅力的な情報を伝えるべきだと考えています。講座の中で最も魅力的な情報とは学びです。具体的な「学び」を入れることで、講座への安心感や期待感を高めることができます。たとえば、私の共感コミュニケーション講座には、以下のような学びが含まれています。
- コミュニケーションで大切なのは話を聴くこと
- 私にとって傾聴は、相手に気持ちよく話をしてもらうこと
- 「共感すること」よりも「共感を示すこと」が大切
- 相手が求めているのは肯定的な反応
- ほんの一瞬の共感がコミュニケーションを激変させる
ストアカデビュー当時の集客術
最後にストアカデビュー時の集客術について触れていきます。ストアカ講師としての活動を継続できるかどうかは集客ができるかどうかにかかっています。そのため、いかにデビューの段階で集客を成功させるかが鍵になります。
デビュー講師には実績が無い!安心感が無い!
ストアカではデビュー当初が最も大変な時期です。なぜなら、受講生への安心感を与える要素に「ストアカでの実績(受講人数)」や「受講生からのレビュー」があるからです。
受講人数が少なく、レビューのない講座からは受講生の声が聞こえません。だからこそ明確な講座情報と講師プロフィールで安心感を与える必要があります。具体的な文章の書き方は「Why→How→What」であるとご紹介しましたね。
最初は売上重視よりも実績重視で動く
ストアカにおける実績は売上ではありません。受講人数です。受講人数が増えれば増えるほど検索でも上位に表示されるようになります。この実績の影響力は非常に大きく、実績があれば「単価を上げてでも受講生が増える」という状態になります。
たとえば、私は最初の講座を2000円で開催していました。この当時、私は100名の受講生を集めるのに6ヶ月がかかりました。
100名が集まってからは受講料を4500円に上げたのですが、そこからさらに100名の受講生を集めるのに4ヶ月しかかかりませんでした。そう、ストアカでは実績が上がれば単価を上げても受講者数が増えるのです。これが実績の威力です。
ストアカでは実績が上がれば上がるほど収益に繋がっていきます。そのため、最初は単価を下げたり、知り合いに超低価格でテスト受講してもらうなどしてでも実績重視で動きましょう。これにより結果的として早く収益を上げられるようになります。