ストアカで興味を引く講座ページを作成
ストアカの講座ページは、講座内容を紹介するための重要なページです。講座ページに求められるのは、「想い」や「学び」を伝えることと、その想いや学びから安心感と興味を与えることになります。
まずは、興味がどこから湧いてくるかを考えてみましょう。受講生の興味を刺激できる手段をたくさん持っていれば持っているほど、興味のある講座ページを作成できるようになります。
興味はどこから湧くのか
- 利益(何を得られるか、Before-After)
- 自分事(自分に関係があるか)
- 貢献(あの人のためになりそう)
- 驚きや謎(なぜ?何?どうして?知りたい!)
- 自信(私にもできそう)
- 簡単(お手軽!)
- 権威(かの有名な〇〇さんもやっている)
- 好意(この先生の雰囲気や言葉が好き)
- 社会的証明(みんなが受講している)
- 希少性(限定、先着10名まで値引き)
- 危機感(これをやらないとまずい…)
明確にすべき講座の三要素
まずは、講座の魅力を明確にしてください。これができなければ、集客できる講座ページを作成することができません。講座を作る場合や、講座の魅力を伝えるのに大切なのは、目的・手段・問題の3つです。
- 目的:何のために、誰のために
- 手段:どのように目的を達成するか
- 問題:目的を達成できず、手段を実行できない理由
例:読書感想文講座
- 目的:3時間で感想文を書き上げる
- 手段:子どもへのインタビューと設計図
- 問題:親による誘導・注意・修正、書き方を習っていない
例:つかみの講座
- 目的:自分の言葉を確実に相手に届ける話し方の習得
- 手段:驚きや謎、体感によって続きへの期待感を持たせる
- 問題:ネタがない、原理を知らない、恥ずかしいなど
この3点をベースに講座ページを作成していくと、軸がブレずに講座の魅力がしっかりと伝わるようになります。また、この三要素の中に「興味はどこから湧くのか」の要素を上手に盛り込んでいきましょう。
講座ページでどこまで伝えるか
みなさんは、講座の中で教える内容まで書いたほうが良いと思いますか?それとも、当日の評判のことを考えて教える内容までは触れない方がいいと思いますか?
私は、当日の講義の内容の一部をそのまま講座ページに書いています。重要なのは、講座ページにも学びを入れるということです。
「え?講座で教えることをページに書いて大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、今までの経験で「それって講座ページに書いてありましたよね」と言われたことは一度もありません。実際のところ、講座ページに何と書かれていたかを覚えている方はほとんどいないでしょう(私が他の先生の講座を受けるときも覚えていません)。
それに、講座ページに書かれている文章を受講生で読むよりも、先生の口から聴いたほうが理解も深まります。それも「講座」という全体の流れがあっての内容なので、単に講座ページを読むだけでは理解度が大きく異なります。だからこそ、講座ページで一部を公開するくらいで損をすることは何もないのです。
むしろ、美味しいところを伝えるから集客できる
映画の予告編を思い出してください。映画の予告編はクライマックスのシーンや、クライマックス直前のシーン、派手なアクションシーンなど、映画の面白そうな部分がしっかりと組み込まれていますよね。映画の予告編は、面白そうなシーンが詰め込まれているからこそ、「あ、この映画は面白そうだな」と感じてもらえるのです。
もし、予告編から面白そうな部分を省いたらどうなるでしょうか?面白味のない予告編ができあがってしまい、その映画の魅力を伝えることができなくなってしまいます。だから、私はあえて講座ページの中に学びを組み込んでいます。
では、実際に私の講座ページをご覧ください。
以上のように、講座ページに「学び」の要素があると、「これ以上のことが学べるかも」という期待感を与え、興味を持ってもらうことができます。また、「なるほど、この講座はこういうことを教えてくれるんだ」という安心感を与える効果も生まれます。
受講生の思考・行動をイメージしよう
良い文章には3つの要素が備わっています。
- 情報を伝える
- 心を動かす
- 行動を起こさせる
たとえば読書感想文講座を読むと、「〇月〇日に読書感想文講座がある」「3時間で書き終わる」といった情報が伝わります。これを読んだお母さんが「毎年毎年苦労しているけれど、本当にうちの子でも3時間で書けるのかしら?」と心が動きます。そして、「予約ボタンを押す」という行動を起こすわけです。
自分の講座ページのどこを読めば必要な情報が伝わり、どこを読めば心が動き、どこを読めば行動を起こすかを考えながら文章を作成すると良いでしょう。
特に、人の心を動かしやすいのは、Before-Afterです。「講座を受ける前はどのような状態であり、それが講座を受けたあとにどのように変化するのか」が明確になると心に響きます。基本的に、Before-Afterは、「目的・手段・問題」のうちの「目的」に含まれます。目的を設定する際には、必ずBefore-Afterを意識してください。
共感させてから具体的な説明をする
講座ページの肝は「目的・手段・問題」です。まず、講座を作成する際にこの3つを洗い出したら、それを上手に組み合わせて講座ページを作成していきます。では、具体的に確認をしていきましょう。
まず、講座を紹介するのに必要な情報は大きく3つあります。
- What:何を学ぶ講座なのか(講座名)
- How:どのような特徴があるのか(詳細情報)
- Why:なぜ、この講座を受けた方が良いのか(得られるもの)
一般的には、この「What→How→Why」の順番で説明する人が多いのですが、それでは受講生さんの心は動きません。人の心を動かすために必要なのは、具体的な説明をしてから共感させることではなく、共感をさせてから具体的な説明をすることです。
このWhat・How・Whyのうち、人の心を動かせるのはWhyです。これは「目的・手段・問題」のうち、「目的」にあたります。
そこで、私の1番のおすすめは「Why→How→What」の順番で説明をする方法です。これにより、Whyで共感をさせてから、HowとWhatにて具体的な説明ができるようになります。
たとえば、講座ページの最初に「みなさんは、〇〇のような問題を抱えていませんか?」「〇〇のようになりたくありませんか?」「私は、〇〇を行うときに大切にしていることがあります。それは…」など、身につけた結果に得られるものや、解決できるものを先に示します。これがWhyにあたります。
続けて、「その目的を達成させるためには、〇〇と〇〇と〇〇が必要になります」などと、具体的な手段(How)を伝えます。そして最後に、その手段を身につけ、目的を達成できるのが、この講座です(What)と伝えます。
この「Why→How→What」は講座ページの1つの型となりますので、ぜひ活用してください。
質問を上手に活用する
文章は、淡々と事実だけを並べるのではなく、 語りかけるような文体がおすすめです。読み手に「予約」という行動を起こしてもらうためには、「問いかけ」や「訴えかけ」が大切です。
特に、私がおすすめしているのは、「答えが知りたくなるような問いかけ」です。
- 「心を開く」ための条件は何だと思いますか?
- 「つかみ」と「アイスブレイク」の違いは何ですか?
- 〇〇をしただけで、結果が激変しました。さて、何をしたでしょう?
- 読書感想文を書かせるにあたって親がやってはいけない3つのことは?
人は知っているものに興味を示しません。人が興味を示すのは「未知のもの」です。そのため、答えが分からない問いを投げかけることで「知りたい」という気持ちを想起させることができます。(ただし、何でもかんでも未知であれば良いというものではなく、「興味のあるジャンル」に限定されます)
ワンポイント集客術
講師の写真や動画を公開する
基本的に、自分が一度も会ったことのない先生の講座に参加するわけですから、先生に対する警戒心があります。そこで、講座ページの冒頭に表示される写真に、自分のイメージに合う顔写真を掲載したり、講座ページの中にYouTubeの動画を掲載したりすると有効です。
特におすすめなのは動画です。動画を見ると、「どんな話し方をする先生なのか」などの雰囲気がわかり、警戒心が薄くなります。
私は、すべての講座に動画を載せているわけではありませんが、意識して動画を載せている講座が2種類あります。
1つは、子ども向けの読書感想文の書き方講座と、保護者向けの書かせ方講座です。特に読書感想文の書き方講座は、お母さんとお子さんがいらっしゃる講座です。しかも、お母さんは途中で退席して、講師と子どもだけになる時間があります。子どもを預けるなら安心して預けられる先生のほうがいいですよね。そのため、読書感想文講座には動画を載せています。
もう1つは、スプーン曲げの講座とスプーン&フォーク曲げの講座です。これは私の雰囲気を伝えるというよりも、講座の内容をデモンストレーションする意味で載せています。私の講座に参加すると、どんな演技ができるようになるかを見せているわけです。
最初の募集人数は少なめに
私は、最終的に10人まで受講ができるとしても、講座ページの募集人数は4名程度からスタートします。その理由は、大人数の募集をしているにも関わらず予約者がいない=不人気の講座という印象を与えやすいからです。そのため、予約者が増えるたびに、少しずつ増席する作業をしています。
早割や優待の活用
予約者が0人の講座に予約を入れるのは、ちょっとだけ勇気がいります。一方、すでに1名の予約が入っている講座に予約をするのは敷居が下がります。そのため、最初の1人をいかに獲得するかが大切です。
たとえば、最初の1名のみが早割価格で受講できるようにしたり、受けたい登録をしてくれた人やリピーターに優待を発行し、値引きするなどして、最初の1人を確保する努力をしていきましょう。
講座ページについては、ストアカのサイトにあるストアカ先生入門マニュアル集がとても参考になります。