講師必見!受講生の心をつかむ講座の構成・話の流れのテンプレート

受講生の心を鷲掴みにするテンプレート

優れた講座は優れた構成から生まれます。構成がしっかりしていると内容のブレがなくなり、必然的に内容の質も上がります。今回は、私が基準としている「話の流れ」や「講座の構成」についてご紹介していきます。

短いトーク向け:PREP法

PREP法は、プレゼンテーションや文章の構成を表す基本的な構成です。

  1. P:Point(結論)
  2. R:Reason(理由)
  3. E:Example(事例)
  4. P:Point(結論)

結論から話し、その理由と具体的な事例を説明したあとに、また結論で締めると考えると、ごくごく普通の構成であることが分かります。ただ、重要だからこそ基本と呼ばれているんですよ。

私はPREP法を3分から10分程度の短い話で使用しています。特に、講座の冒頭部分でPREP法で10分ほどのトークを行い、これを講座のつかみにすることを基本としています。

講座の導入として10分間の話をする場合には以下のようになります。(時間を短くしたい場合にはExampleを1つ減らします)

Point
これからの時代に求められるのは影響力です。
Reason
AI時代においては、単純作業や繰り返しの作業は機械やプログラムが行います。このような時代において私たち人間に求められるのは「人の心や行動に作用する力」、すなわち「影響力」です。
Example その1
では、1つ事例を紹介しましょう(エピソード数字クイズ:テーマは自由)

  • タバコのポイ捨て量を46%も減らした取り組み
  • テレビショッピングの最後の一言を変えただけで売上が2倍になった話など
Example その2
また、こんなお話もあります。(エピソード数字クイズ:テーマは業界ネタ)

  • お客様は商品を購入する気だったが、家族に反対されてしまったらしい。さて、あなたはこれを聞いて、なんと質問をしますか?
Point
これが影響力です。今日は、2時間という短い時間ではありますが、影響力を発揮するための話し方について学んでいきましょう。

以上のような構成を10分かけてお話します。私がこのブログで紹介している【講師のつかみネタ】は、Exampleに盛り込みましょう。また、エピソード数字クイズについては以下のページをご覧ください。

共感する話し方:ゴールデンサークル理論

人は「何を(What)」ではなく、「なぜ(Why)」に心動かされます。つかみの目的は、先に心を動かすことで言葉を届けることなので、メッセージは「なぜ(Why)」から伝えると効果的です。

  1. Why(なぜ)
  2. How(どのように)
  3. What(何を)

ゴールデンサークル理論のポイントは、伝える順番を意識することなので、内容に工夫はいりません。もし、みなさんが「What(何を)」の説明から始め、「なぜ(Why)」で締めているのであれば、その順番をひっくり返してください。

Why(理由・目的・信念)
私は、「興味を創れる大人を育てたい」という想いで、セミナー講師活動をしています。そのきっかけは~
How(手段・方法・詳細)
私が行っているのは、「興味を与えられる武器」の提供です。ただ、個人的に多くの努力を要するものは好みではありません。できるだけ、ほんの少しの練習だけで、他人とは異なる魅力を~
What(商品・伝えたいこと・やるべきこと)
そんな技術がフォーク曲げであり、メンタリズムです。あなたもフォーク曲げやメンタリズムを学んでみませんか?

以上のように、夢や信念を語り、その具体的な方法を語ったあとに、紹介したいものを提示します。まずは、ストーリーの語るところから始めていきましょう。

字幕をオンにすると、日本語字幕が表示されます。

シンプルかつ効果的:入口と出口の法則

伝える順番を変えるだけの方法としてもう1つご紹介します。その名も入口と出口の法則です。これは、私がカリスマ講師養成クラブの会員になっていたときに渋谷文武先生から教わった方法になります。

多くの講師は、講座の入口で「自分が言いたいこと」を伝え、講座の最後に「受講生が知りたいこと」を伝えます。ただ、受講生が心を動かされるのは、当然のごとく「受講生が知りたいこと」です。

そこで、講座の入口に「受講生の知りたいテクニック」などを持ってきます。その後に、講師が本当に大切だと思う本質やマインドを伝えれば良いのです。

講座全体の構成:あついかみの対話

講座全体の構成を考えるなら、「あついかみの対話」がおすすめです。私は、講師が考えるべき3つの前提として、「人は話を聞かない、信じない、行動しない」を挙げています。実は、「あついかみの対話」は、その3つの前提を覆せる構成となっています。

  1. あ:あわせる対話(関心・一体感)
  2. つ:つかむ対話(興味)
  3. い:いかす対話(納得)
  4. か:かさねる対話(自分事)
  5. み:みつける対話(気づき・発見)
  6. の:のせる対話(行動変容)

なお、( )内の文字は私の方で追記したものです。 「あついかみの対話」については、寺沢俊哉さんの人前で話す・教える技術に詳しく書かれています。

私の感覚では、「あ」「つ」が、話を聞いてもらうための対話になります。続けて、「い」「か」が話を信じさせるための対話。そして、「み」「の」が行動を起こさせる対話だと考えています。

私が「つかみ」と考えているのは「あつい」まで。場合によっては「か」まで入ります。

行動を促すための「み」「の」は、本人の気づきが必要なため、じっくりと時間をかける必要があります。ここで重要になるのがディスカッション、ファシリテーション、コーチングなどです。これらを通して、気づきや発見を得たら、最後にその気づきや発見を承認することで行動を促します。この承認こそが「のせる対話」です。