アイデア出しクイズをつかみに使おう
講師がディスカッションとなるテーマを与え、ペアやグループで話し合ってもらいます。過去に紹介した「エピソードクイズつかみ」なども同様で、クイズに対して推理し、考察を続けてもらうことで脳が活性化するとともに、「答えが知りたい」という気持ちを想起させます。
アイデア出しクイズの例
さて、みなさんならどんな方法で分けますか?ちなみに答えは1つではありません。さまざまな方法がありますので、しっかりと考えてみましょう。こちらは、後ほど答えの例をご紹介します。
その前に、もう1問考えてみましょう。
さて、みなさんならどのような方法にしますか?ちなみに、スウェーデンの地下鉄では、階段をピアノの鍵盤にし、歩くと音が鳴るようにしたことで、階段を使う人が66%も増えたそうです。
- カロリーを表示する
- 思いっきり階段を引き伸ばし、段差を緩やかにする
- 若いお兄さん、お姉さんが手を繋いで上ってくれる
- 階段を上りきったらアイドルが握手してくれる
- 階段を使うとポイントが溜まる
- 階段に物語が書かれている。しかも毎日変化する。
- 階段をデザインしたのが世界的に有名な絵描き
- 階段を使うと粗品がもらえる
- 階段をものすごく効果な素材で作る
- 階段側だけ空調を快適にする
- エスカレーターを有料にする
- エスカレーターのスピードを遅くする
- エスカレーターを2列から1列に変更する
- エスカレーターの名前を「階段」にし、階段のことをエスカレーターと呼ぶ
13個のみかんを3人で公平にわける方法を考える
- 4個ずつ分け、最後の1つは皮をむき、房の数で分ける
- 4個ずつ分け、最後の1つは包丁で1/3ずつに切る
- 4個ずつ分け、最後の1つはじゃんけんで決める
- 2つ買ってきて5個ずつ分ける
- 1個食べてしまい、4個ずつ分ける
- 数ではなく、重さで分ける
- ジュースにして1/3ずつ分ける
- まずは子どもたちにいくつ食べたいか聞いてみる など
どのようなメッセージに繋がるか
このように言葉の受け取り方をニュートラルにすると、それだけ答えの選択肢を増やすことができます。人にはバイアス(思い込み)があるので、問題点や自分の思考について「本当にそれで正しいか?」と疑うことも大切です。
- 「1つを自分で食べる」という発想をする人は多いですが、「2つ買ってくる」と考える人は少ないです。これからの時代は奪う経営ではなく、与える経営について考えていくべきです。
- 私たち人間にとって大切なのはコミュニケーションです。それにも関わらず、質問や確認、報告・連絡・相談を怠る人が多いのが現状です。そもそも、子どもたちの全員がみかんを好きとは限りません。まずは質問などを通して相手のことを知ることが基本と言えるでしょう。
最悪なのは、あとになってから「やっぱりな。これじゃ上手くいかないと思っていたんだ。あの方法でやればいいのに。」と言う人です。これは、「失敗する可能性に気づいておきながら止めなかった」ということですから罪は重いです。
たくさんのアイデアを出してもらうには、出てきたアイデアに対して批判や否定をしないことが大切です。まずは一度、出てきたアイデアを受け止め、承認し、どうすれば実現できるかを検討してくことで、さらにアイデアが出やすい場を作っていきましょう。
13個のみかんのような「どんな前提条件にも左右されない自由な思考法」のことをラテラルシンキングと言います。13個のみかんの問題を含めて、ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門という書籍が参考になります。